自分たちのオリジナルの間取りを反映させることができるのは、注文住宅にしかできない楽しみではないでしょうか?
特に拘りがなく、設計に丸投げするのであれば、規格住宅にした方がコスパが良いと思います。
僕達の場合は、二世帯住宅を建てることが仮契約の段階で決まっていたので、規格住宅という選択肢はありませんでした。
・家族の要望を詰め込んだ間取りを作りたい
・設計に要望を伝えても上手に反映されない
・確かにそう言ったけど、そうじゃないんだよな…
打ち合わせの段階でそんな感じでもやもやすることがあります。
その改善策として、自分たちで間取りを考えて、設計に「こんな感じでお願いします」と見せるだけです。
あとは、構造計算やパイプスペースの問題で設計が「これならできます」と、提案してきたら、それに対して議論していく方が遥かに効率的なのです。
『こんな感じにしたい。でも、うまく伝わらないし、設計も上手に再現してくれない。』
そんな無駄な時間を過ごしてはいけません。
事前に自分たちでザックリとした間取りを考えておくべきです。
ちなみに、僕達はこんな感じで考えました。
まず最初に準備したものは、
・方眼紙
・消しゴム
・定規
・メジャー
以上6点です。
ザックリとした間取りを考えるだけであれば、高性能なソフトは不要です。
間取りの作り方
一条工務店の場合、○マスという考え方で間取りを作ります。
1マスあたり91㎝×91㎝となっています。
ですので、縦2マス、横3マスであれば、縦182㎝(91㎝×2)、横273㎝(91㎝×3)
という風になります。
①土地を書く
土地が決まっている。又は土地の候補がある場合、ザックリとした土地の形を書きます。
例えば、縦13.5m、横9.5mの長方形の土地の場合、
縦15マス(13.5m÷0.91m=14.8≒15)、横10.5マス(9.5m÷0.91m=10.4≒10.5)
となりますので、(0,0)、(15、0)、(0、10.5)、(15、10.5)
の4か所に点を打ちます。
次に、4つの点を黒のボールペンを使い、線で結びます。
これで土地が出来上がりますので、その範囲内で間取りを考えます。
②建築可能な範囲の境界線を書く
詳しくは分かりませんが、原則として土地の境界線から1m以内に建物を建ててはいけないみたいです。
また、一条工務店の場合、足場を組まないといけないので、境界線から1.2m以上空けて建物を建てることになります。
ですので、ザックリと土地の境界線から1.5マス以上離して間取りを考えます。
そして、赤ペンを使い、建築可能な範囲の境界線を引きます。
これで間取りを書く準備が完了しました。
赤い境界線の範囲内であれば自由に間取りを考えることができます。
上の4枚が、僕が素人ながらに頑張って考えた間取りになります。
僕達が最終的に候補に挙げた土地は、80坪とそこそこ広めの土地でしたが、
そこに50坪の平屋を建てると、本当にキツキツになることが分かります。
せっかく広い土地なのに十分な駐車場が作れません。
素人視点で考えていたことは、80坪の土地に50坪の建物を建てても残り30坪は残る。
駐車場1台あたり、5坪(横2.5m、縦6m=15㎡≒5坪)必要なため、4台で20坪。
つまり、10坪の庭ができる。
と、最初は思っていましたが、境界線から1.2m後退させなければいけないので、実際はもっと使える広さが狭くなります。
僕達は、自分たちの理想をほぼほぼ満たす土地を見つけたにも関わらず、いざ間取りを書いてみると、
あっ、平屋無理っすね。誠にごめんなさい
という結論に至りました。
じゃあ、2階建てで考えてみよう!
と、思って間取りを作ってみると、
土地が予想以上に余る!!
土地を十分確保できるため、本当に作りたい間取りを考えることができます。
しかし、僕達の場合は、50坪という縛りがありましたので、
1階2階共に25坪で収まるように考えなければいけませんでした。
構造計算とか部屋の配置は設計に丸投げすればよいので、間取りを考える際は何にどれだけの広さを使いたい。その結果、ここにはこれだけの広さを割ける。
そんな感じでイメージしながら考えると良いと思います。
僕達は、ある程度納得のいく間取りを考えたら、実際に住宅展示場を何件か回って、メジャーで測りながら、この部屋はもう少し削れるとか、ここはあと半マス広くした方が良いなど考えて、微調整していきます。
そして、最終的に出来上がった間取りがこれです!!
1階は広々とした25坪の1LDK平屋で、2階は各部屋が狭め。
親世帯の寝室は、4畳と3.75畳というウサギ小屋のような狭さになりました。
その代わりに各階のリビングを広めに作っていますので、寝室は寝るだけという考え方を本当に最低限の間取りで再現していると思います。
1つだけ後悔していることが、ロスガードの位置です。
多少無理してでもお金を出して、邪魔にならない所に作ってあげたら良かったなと思っています。
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